ABOUT
つくっているもの
Point
艤装品とは、
船体以外のほぼ全部です。
船をつくる工程は、大きく船体と艤装に分かれます。船体が「浮かぶ器」だとすれば、艤装は「人が使えるようにする部分」です。甲板の手すり、乗降のステップ、操舵スタンド、燃料タンクの取付金物、係船金物。私たちが扱うのはこの領域で、長さ20メートル以下の小型船を主な対象にしています。
素材の中心はステンレス鋼です。海水と紫外線に常時さらされるため、材質の選定と溶接後の仕上げが寿命を決めます。同じ形でも、研磨を1工程省くと数年で腐びが出ます。外からは見えない工程にどれだけ手をかけるかが、この仕事の中身です。図面通りにつくることと、10年もつようにつくることは、必ずしも同じではありません。
Business Flow
設計から出荷まで、
ひとつの建屋で。
3つの工程を社外に出していません。外注比率が低いぶん設備投資の負担は重く、繁忙期の融通も利きません。それでも自社で持っているのは、検査で見つかった問題を翌日の図面に戻せるからです。
設計
Design造船所からの要望書と、載せる機器の外形図をもとに3Dで形にします。艇のどこに人が立つかを想像しながら、手すりの高さや握り径を決めていきます。図面は社内の加工機がそのまま読める形式まで落とし込みます。
量産
Manufactureステンレスの切断・曲げ・溶接・研磨を自社の建屋で行います。1品ものと数百個ロットが同じラインを流れるため、段取り替えの速さがそのまま納期になります。治具は生産技術が内製しています。
出荷
Delivery寸法検査と塩水噴霧試験を経て、船台に載る順番に合わせて梱包します。造船所の工程は1日ずれると後ろが全部ずれるため、着荷日を守ることを最優先にしています。
Facts
会社の大きさ
FOUNDED
漁具の金物加工から始まり、プレジャーボート向けの艤装品に移ってきました。
EMPLOYEES
うち製造62名、設計21名、生産技術14名、品質保証9名、管理12名です。
CUSTOMERS
取引先の造船所・艇装メーカー数。上位5社で売上の6割を占めています。
AVG. AGE
平均年齢。20代が29名、50代以上が26名で、中間層が薄いのが課題です。
Culture
守っている5つのこと
図面上の議論が長引いたら、現物を持ってきて机に置きます。握ってみれば5秒で決まる話を、会議室で30分続けない。設計と製造が同じ建屋にいる理由がこれです。
不具合の報告が遅れることのほうが高くつきます。原因を追う会議に、責任者を決めるための議題は置きません。3年以内に直せた再発防止だけを記録に残します。
「だいたい合っている」で通すと、あとで誰かが測り直します。公差、荷重、工数は必ず数字で書きます。分からない数字は「未測定」と書き、空欄にしません。
造船所の工期に合わせて忙しい月はありますが、恒常的な深夜残業は組みません。前年度の平均残業は月16.8時間、最も多い月でも27時間でした。
納期に間に合わないと分かった時点で、造船所に電話をします。取り繕って当日に伝えるほうが、相手の工程を壊します。社内でも同じで、悪い見通しほど早く共有します。