
水のこと
裏山の伏流水を、蔵の敷地内で汲んでいます。硬度32の軟水で、発酵がゆっくり進みます。硬水の蔵に比べると、造りに時間はかかりますが、そのぶん柔らかい酒になります。水を選んだのではなく、ここに湧いていた水でやってきただけです。
— No.01 WATER
造りについて
分業できるほど、人がいません
蔵人は4人です。全員が全工程をやります。そのぶん、どこで手を抜いたかが自分たちで分かります。
精米
外側を削り、中心の澱粉質だけを残します。40%まで削る大吟醸は、2日半かけて少しずつ。急ぐと米が割れます。
洗米・浸漬
秒単位で水に浸けます。米の乾き具合で吸う速さが変わるので、その日の分を計ってから時間を決めます。ここは手作業です。
蒸し
甑で1時間。外は硬く、中は軟らかい状態にします。表面がべたつくと麹菌が入りすぎます。
製麹
2日間、麹室にこもります。夜中も2時間おきに手を入れて温度を見ます。いちばん眠れない工程です。
酛立て
酵母を増やす小さな仕込み。生酛は櫂で摺り、乳酸菌が育つのを待ちます。速醸の倍、4週間かかります。
仕込み
3回に分けてタンクへ入れます。一度に入れると発酵が追いつきません。ここから約30日、毎日温度を測ります。
上槽
搾ります。最初に出る「あらばしり」と、中盤の「中取り」で味が違うので、分けて採ることもあります。
火入れ・貯蔵
65℃で加熱して酵母を止め、半年ほど寝かせます。生原酒だけは火入れをせず、その日のうちに瓶へ詰めます。
造りの条件

裏山の伏流水を、蔵の敷地内で汲んでいます。硬度32の軟水で、発酵がゆっくり進みます。硬水の蔵に比べると、造りに時間はかかりますが、そのぶん柔らかい酒になります。水を選んだのではなく、ここに湧いていた水でやってきただけです。
— No.01 WATER
山田錦は県外から仕入れますが、純米酒に使う日本晴は、蔵から歩いて15分の田で作っています。自分たちで作ると、その年の出来が体で分かります。心白の入り方を見て、削る歩合をその年ごとに決めています。
— No.02 RICE造っている人
4人と、冬だけ手伝ってくださる方が数名です。
| 杜氏 | 造り全体の責任者です。40年この蔵にいます。麹室に入る時間がいちばん長く、仕込み期はほぼ蔵に泊まっています。 |
|---|---|
| 蔵人 3名 | 洗米、蒸し、仕込み、瓶詰めまで全員が全工程をやります。分業にできるほど人がいないためです。 |
| 季節の手伝い | 仕込み期だけ、近所の方が数名入ります。20年続けて来てくださっている方もいます。 |