
Craft 01
同じ大工が、最後まで
着工から引き渡しまで、担当する大工を変えません。前半と後半で人が入れ替わると、寸法の意図が引き継がれず、細部が雑になります。
流行の形は、10年で古く見えます。50年たっても嫌にならない家とは何かを、ずっと考えてきました。

Craft
新しさは、
いつか古くなる。
古びないものを選ぶ。
設備は10年で古くなります。デザインの流行は5年で変わります。一方で、木の床や塗り壁は年を追って色が深くなり、住む人がそれを好きになっていきます。どこにお金をかけるかの判断は、この違いから考えています。
設計で大切にしている四つ
好みの分かれる部分は施主に決めていただきます。ただし、この四つだけは当社の考えとしてお伝えしています。

Design 01
間取り図を描く前に、敷地に立ちます。太陽がどこから昇り、どの季節に隣家の影が伸びるか。風がどちらから抜けるか。窓の位置が決まってから部屋を配置すると、昼に照明をつけない家になります。

Design 02
新品のときがいちばん美しい素材は使いません。無垢の床、塗り壁、木の建具。傷はつきますし、色も変わります。ただ、その変化が汚れではなく味に見える素材があります。

Design 03
面積を増やすと建築費は上がります。同じ坪数でも、視線が抜ける方向を一つつくるだけで、体感の広さは変わります。天井高、開口の位置、家具の高さ。この三つで調整します。

Design 04
庭は余った土地ではありません。窓から見える範囲に木を一本植えるだけで、部屋の景色が変わります。手入れの手間まで含めて、続けられる規模でご提案します。
使う素材と、その短所
良いところだけを並べても選べません。短所もあわせてお伝えします。
| 部位 | 使う素材 | 良いところ | 短所・注意点 |
|---|---|---|---|
| 床 | 無垢材(杉・ヒノキ・オーク) | 素足で歩いたときの温かさ。冬でも冷たくありません | 傷はつきます。深いものは削って直せます |
| 壁 | 塗り壁(漆喰・珪藻土) | 湿気を吸って放します。においがこもりにくくなります | ひび割れが出ることがあります。補修は可能です |
| 断熱材 | セルロースファイバー | 新聞紙が原料。防音の効果もあります | 施工に手間がかかるぶん、費用は高めです |
| 建具 | 木製建具(造作) | 既製品にない寸法でつくれます | 湿度で動きます。年に一度の調整をおすすめします |
| 屋根・外壁 | ガルバリウム鋼板・杉板 | 軽く、地震に有利。杉板は塗り替えで長持ちします | 杉板は10年ごとの塗り替えが必要です |
| 塗料 | 自然塗料(植物油系) | 小さなお子さまがいても安心して使えます | 化学塗料より乾きが遅く、工期が延びます |
現場での決めごと
図面に書ききれない部分は、現場の進め方で決まります。

Craft 01
着工から引き渡しまで、担当する大工を変えません。前半と後半で人が入れ替わると、寸法の意図が引き継がれず、細部が雑になります。

Craft 02
壁を張ってしまうと、断熱材の入り方も金物の位置も分かりません。構造見学会を開いているのは、そこを確かめていただくためです。

Craft 03
木は濡らすと後で反ります。工期より、材の状態を優先します。天候で遅れる可能性は、最初の工程表に織り込んでお伝えします。